Streamlit Community Cloudで最速デプロイ!Pythonアプリを無料で公開する方法

1.AI活用・業務効率化
この記事は約6分で読めます。

はじめに:「自分のPCでしか動かせない…」を解決する方法

「せっかくアプリを作ったけど、自分のPCでしか動かせない…」
「他の人にも見てもらえるように公開したい!」

そんな悩みを一瞬で解決するのが、Streamlit Community Cloud です。

このサービスを使えば、Pythonで作ったアプリを無料で、最短5分で世界中に公開できます。
しかも、サーバー構築やドメイン設定などの面倒な作業は一切不要。

PythonコードとGitHubアカウントさえあれば、URL一つで誰でもアクセス可能なWebアプリを作れます。

Streamlit Community Cloudとは?

Streamlit Community Cloudは、Streamlit公式が提供する無料のホスティングサービスです。
GitHubにアップロードしたPythonアプリを、数クリックでWeb上に公開できます。

特徴 内容
利用料金 無料(Communityプラン)
対応言語 Python(Streamlitフレームワーク)
デプロイ方法 GitHub連携による自動ビルド
公開URL 自動発行(例:https://your-app.streamlit.app

事前準備:3つだけ

  1. GitHubアカウント
    https://github.com で作成。Pythonコードをアップロードしておきます。
  2. Streamlitアカウント
    https://streamlit.io/cloud でGitHub連携ログイン。
  3. requirements.txt
    アプリで使うライブラリを明記します。

    streamlit
    pandas
    openai
    

デプロイ手順(最短5分)

Step 1:GitHubにリポジトリを作成

  1. GitHubで新しいリポジトリを作成(例:my-streamlit-app)。
  2. app.pyrequirements.txt をアップロード。
  3. 必要に応じて .streamlit/config.toml を追加。

Step 2:Streamlit Cloudにログイン

  1. https://streamlit.io/cloud にアクセス。
  2. 「Sign in with GitHub」をクリック。
  3. GitHubリポジトリへのアクセスを許可。

Step 3:アプリをデプロイ

  1. ダッシュボード右上の「New app」をクリック。
  2. 対象リポジトリを選択。
  3. ブランチ:main ファイル:app.py を指定。
  4. 「Deploy」を押すだけ。

約1分で自動ビルドされ、https://your-app.streamlit.app のようなURLが発行されます。

トラブル回避のポイント

よくあるエラー 対応方法
requirements.txtがない 必ずライブラリを明記
モジュールが見つからない pip freeze > requirements.txt で更新
APIキーが必要 「Secrets」機能で登録
起動が遅い st.cache_data() を活用

SecretsでAPIキーを安全に管理する方法

  1. ダッシュボード → アプリ設定 → 「Secrets」タブを開く。
  2. 以下のように登録:
    OPENAI_API_KEY = "sk-xxxxx"
    
  3. コードで呼び出す:
    import streamlit as st
    api_key = st.secrets["OPENAI_API_KEY"]
    

まとめ

要素 内容
難易度 初心者向け
コスト 無料
所要時間 約5分
必要スキル Python + GitHubの基本操作

Streamlit Community Cloudを使えば、「自分のPCでしか動かない…」という悩みを解決し、誰でもアクセスできるWebアプリを簡単に公開できます。学習成果の共有、データ可視化、ChatGPTデモなどに最適です。

次のステップ

  • カスタムドメインを設定してみる
  • ファイルアップロード機能を追加する
  • ChatGPT APIを組み込んで対話型アプリを作る

筆者コメント

Streamlit Cloudは「最速で動くPythonアプリの公開方法」です。特別な環境構築なしでデプロイできるため、学習者・エンジニア・コンサルタントすべてにおすすめです。


GitHubテンプレート構成

以下の構成で作るとスムーズにデプロイできます。

my-streamlit-app/
├── app.py
├── requirements.txt
└── .streamlit/
    └── config.toml

app.py(例)

import streamlit as st
import pandas as pd

st.title("My First Streamlit App")
st.write("これはStreamlit Community Cloudで公開されたサンプルアプリです。")

data = {"名前": ["太郎", "花子", "健"], "スコア": [85, 92, 78]}
df = pd.DataFrame(data)
st.dataframe(df)

requirements.txt

streamlit
pandas

.streamlit/config.toml(任意)

[server]
headless = true
port = 8501
enableCORS = false

デプロイチェックリスト(NotionまたはCSV対応)

項目 内容 確認
1 Pythonアプリ(app.py)が完成している
2 requirements.txtを作成済み
3 GitHubリポジトリを作成
4 Streamlit Cloudにログイン(GitHub連携)
5 「New app」からデプロイ設定
6 動作確認(表示・ボタン操作)
7 不要なprint文やAPIキーを削除
8 Secretsを使ってAPIキーを登録
9 公開URLをテスト・共有
10 Readme.mdに説明を追加

Notion貼り付け例

✅ app.py 作成完了
✅ requirements.txt 記載完了
✅ GitHub 連携済み
✅ Streamlit Cloud デプロイ確認
✅ 公開URL 共有完了

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