Google Cloud Certified – Generative AI Leader 合格体験記
― クラウド初心者が、たった3日で“生成AI×ビジネス”の全体像を掴むまで ―

Generative AI Leader Certification 合格証
はじめに:なぜこの資格を受けようと思ったのか
私はこれまで、業務の中で生成AIを扱うことは多くありましたが、「クラウド」や「AIインフラ」という領域にはまったくの初心者でした。
ChatGPTやGeminiなどを日常的に使いながら、「もう少し深く、Google Cloud の中でAIがどう動いているのかを理解したい」と思うようになり、
今回、Google Cloud Certified – Generative AI Leader に挑戦しました。
この資格は、エンジニアというよりもビジネスリーダー・AI導入推進者向けの内容です。
AI戦略をどう設計するか、責任あるAI(Responsible AI)をどう考えるか、Vertex AIなどのクラウドサービスをどう活用してビジネス課題を解決するか――。
「AIを語る上での共通言語」を身につけるための資格だと感じました。
試験概要
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資格名:Google Cloud Certified – Generative AI Leader
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実施形式:オンライン(遠隔監視試験)
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試験時間:約2時間
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受験費用:$99(日本円で約15,000円前後)
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言語:日本語対応あり
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出題形式:選択式(約50問)
学習開始時の課題と不安
正直、最初は「クラウドって何?」という状態でした。
AIモデルの構造やプロンプト設計は理解していても、
Google Cloud上で「どのサービスがどんな役割を果たしているのか」がまったく見えていなかったのです。
特に混乱したのは次のあたりです:
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Vertex AI はどんな役割を持つのか?
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SAIF(Secure AI Framework)って何?
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“責任あるAI”の実践とは具体的に何を指すのか?
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機械学習ライフサイクルの各ステップをどのように管理するのか?
こうした疑問を1つずつ整理しながら、
「技術」ではなく「概念」を理解することに重点を置きました。
学習戦略:3日間集中+Udemyの徹底活用
勉強に使った教材はUdemyの2講座のみです。
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Google Cloud Generative AI Leader 対策テスト+用語問題集
→ 出題形式・問題傾向の把握に最適。
模擬試験問題が本番に近く、特に概念確認に役立ちました。 -
【日本語版】Google Cloud Generative AI Leader
→ 英語が苦手でも理解しやすく、クラウド初心者にもやさしい構成。
図解が豊富で、サービスの関係性が整理できます。
学習スケジュール(実際の流れ)
| 日数 | 学習内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 1日目 | 問題集から取り掛かる | 意味がわからない部分は一旦スキップ。 |
| 2日目 | 模擬問題を中心に反復学習。 | 間違えた箇所を用語ごとにメモ化。 |
| 3日目 | 試験前にもう一度模擬試験。 | 8割取れればOKライン。 |
実質3日間の学習でしたが、並行してGoogle Cloud Digital Leader(CDL)の学習をしていたこともあり、
「クラウドの基礎概念」は頭に入りつつありました。
結果的に、このCDLの知識がGenerative AI Leaderの理解を大きく支えてくれました。
試験当日の体験
今回は在宅のオンライン試験を選びました。
試験用ブラウザを起動すると、すべての他ブラウザが自動で閉じられ、
部屋の様子を写真で撮って提出した後に試験が始まります。
監督官が常時カメラでモニタリングしているため、
少し緊張感はありますが、慣れてしまえば快適です。
自宅で受験できるのはやはり大きなメリットです。
問題の傾向としては、Udemyで解いた問題とかなり似た構成が多く、
設問の言い回しも近いため、落ち着いて取り組めば十分に対応できます。
試験時間は、2時間のところ30分程度で終えました。
合格して感じたこと・得られた視点
合格後、感じた最大の収穫は
「AIをクラウドでどう実装するか」をビジネス視点で語れるようになったことです。
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どんな課題にどのサービスを組み合わせるべきか
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生成AI導入時に何を“リスク”と見なすべきか
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Vertex AIやBigQuery MLをどのようにビジネス活用につなげるか
こうした問いに対して、「言葉」と「枠組み」を持って答えられるようになったことが
自分の中で大きな成長でした。
今後の目標
この資格を通して「AI × Cloud × Business」の接続点を理解できた今、
次は Google Cloud Professional Data Engineer や Vertex AIの実装スキルを
学びたいと思っています。
AIを“構想”するだけでなく、
“運用”まで踏み込んで提案できるようになる。
そのための第一歩として、Generative AI Leaderは最適な資格でした。
これから受験する人へのアドバイス
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Udemyの講座を2周+模擬試験で9割近く取れたら合格圏内。
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クラウド初心者でも問題なし。
重要なのは「用語を正確に理解する」こと。 -
“概念理解”>“暗記”。
設問の多くは「どのサービスをどの目的で使うべきか」を問うもの。
背景を理解していれば自然に答えられます。
おわりに
Generative AI Leaderの学習は、単なる資格勉強ではなく、
AIの社会実装をどうリードするかを考える訓練そのものでした。
今後、生成AIが企業の中でより深く使われていく中で、
この資格は「AIの民主化」を推進するリーダー層にとって
確実に価値のある一歩になると感じています。

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