【合格体験記】Google Cloud Certified – Generative AI Leader

1.AI活用・業務効率化
この記事は約5分で読めます。

Google Cloud Certified – Generative AI Leader 合格体験記

― クラウド初心者が、たった3日で“生成AI×ビジネス”の全体像を掴むまで ―

Generative AI Leader Certification 合格証明証

Generative AI Leader Certification 合格証


はじめに:なぜこの資格を受けようと思ったのか

私はこれまで、業務の中で生成AIを扱うことは多くありましたが、「クラウド」や「AIインフラ」という領域にはまったくの初心者でした。
ChatGPTやGeminiなどを日常的に使いながら、「もう少し深く、Google Cloud の中でAIがどう動いているのかを理解したい」と思うようになり、
今回、Google Cloud Certified – Generative AI Leader に挑戦しました。

この資格は、エンジニアというよりもビジネスリーダー・AI導入推進者向けの内容です。
AI戦略をどう設計するか、責任あるAI(Responsible AI)をどう考えるか、Vertex AIなどのクラウドサービスをどう活用してビジネス課題を解決するか――。
「AIを語る上での共通言語」を身につけるための資格だと感じました。


試験概要

  • 資格名:Google Cloud Certified – Generative AI Leader

  • 実施形式:オンライン(遠隔監視試験)

  • 試験時間:約2時間

  • 受験費用:$99(日本円で約15,000円前後)

  • 言語:日本語対応あり

  • 出題形式:選択式(約50問)


学習開始時の課題と不安

正直、最初は「クラウドって何?」という状態でした。
AIモデルの構造やプロンプト設計は理解していても、
Google Cloud上で「どのサービスがどんな役割を果たしているのか」がまったく見えていなかったのです。

特に混乱したのは次のあたりです:

  • Vertex AI はどんな役割を持つのか?

  • SAIF(Secure AI Framework)って何?

  • “責任あるAI”の実践とは具体的に何を指すのか?

  • 機械学習ライフサイクルの各ステップをどのように管理するのか?

こうした疑問を1つずつ整理しながら、
「技術」ではなく「概念」を理解することに重点を置きました。


学習戦略:3日間集中+Udemyの徹底活用

勉強に使った教材はUdemyの2講座のみです。

  1. Google Cloud Generative AI Leader 対策テスト+用語問題集
    → 出題形式・問題傾向の把握に最適。
    模擬試験問題が本番に近く、特に概念確認に役立ちました。

  2. 【日本語版】Google Cloud Generative AI Leader
    → 英語が苦手でも理解しやすく、クラウド初心者にもやさしい構成。
    図解が豊富で、サービスの関係性が整理できます。


学習スケジュール(実際の流れ)

日数 学習内容 備考
1日目 問題集から取り掛かる 意味がわからない部分は一旦スキップ。
2日目 模擬問題を中心に反復学習。 間違えた箇所を用語ごとにメモ化。
3日目 試験前にもう一度模擬試験。 8割取れればOKライン。

実質3日間の学習でしたが、並行してGoogle Cloud Digital Leader(CDL)の学習をしていたこともあり、
「クラウドの基礎概念」は頭に入りつつありました。
結果的に、このCDLの知識がGenerative AI Leaderの理解を大きく支えてくれました。


試験当日の体験

今回は在宅のオンライン試験を選びました。
試験用ブラウザを起動すると、すべての他ブラウザが自動で閉じられ、
部屋の様子を写真で撮って提出した後に試験が始まります。

監督官が常時カメラでモニタリングしているため、
少し緊張感はありますが、慣れてしまえば快適です。
自宅で受験できるのはやはり大きなメリットです。

問題の傾向としては、Udemyで解いた問題とかなり似た構成が多く、
設問の言い回しも近いため、落ち着いて取り組めば十分に対応できます。

試験時間は、2時間のところ30分程度で終えました。


合格して感じたこと・得られた視点

合格後、感じた最大の収穫は
「AIをクラウドでどう実装するか」をビジネス視点で語れるようになったことです。

  • どんな課題にどのサービスを組み合わせるべきか

  • 生成AI導入時に何を“リスク”と見なすべきか

  • Vertex AIやBigQuery MLをどのようにビジネス活用につなげるか

こうした問いに対して、「言葉」と「枠組み」を持って答えられるようになったことが
自分の中で大きな成長でした。


今後の目標

この資格を通して「AI × Cloud × Business」の接続点を理解できた今、
次は Google Cloud Professional Data EngineerVertex AIの実装スキル
学びたいと思っています。

AIを“構想”するだけでなく、
“運用”まで踏み込んで提案できるようになる。
そのための第一歩として、Generative AI Leaderは最適な資格でした。


これから受験する人へのアドバイス

  • Udemyの講座を2周+模擬試験で9割近く取れたら合格圏内。

  • クラウド初心者でも問題なし。
    重要なのは「用語を正確に理解する」こと。

  • “概念理解”>“暗記”。
    設問の多くは「どのサービスをどの目的で使うべきか」を問うもの。
    背景を理解していれば自然に答えられます。


おわりに

Generative AI Leaderの学習は、単なる資格勉強ではなく、
AIの社会実装をどうリードするかを考える訓練そのものでした。

今後、生成AIが企業の中でより深く使われていく中で、
この資格は「AIの民主化」を推進するリーダー層にとって
確実に価値のある一歩になると感じています。

コメント