【実例付き】月額8,000円サービスを仕組みで売る|無料→5,000円→月額継続のセミナー設計

3.マーケティング戦略・思考
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導入

マーケティングの本質は、単発の販売ではなく「継続的に関係を築き、価値を提供し続けること」にあります。
特に月額制サービス(サブスク型)の場合、顧客が“続けたい”と思えるまでに信頼と納得感を積み上げる必要があります。

ここでは、月額8,000円のサービスを安定的に成長させるためのセミナー戦略を整理します。
その構造はシンプルです。

  1. 無料セミナーでリードを獲得する

  2. 5,000円セミナーで信頼と価値を体験してもらう

  3. 月額8,000円の継続サービスへ案内する

この3段階を、セミナー企画の基本フレームである「13ステップ設計」に当てはめることで、
再現性の高い販売導線をつくることができます。

※13ステップの解説はこちら


1. 開催の目的

目的は明確に「月額サービスへの導線を設計すること」です。
無料セミナーは認知と接点づくり、5,000円セミナーは信頼形成と体験提供、
月額8,000円プランは継続的な成果提供を目的とします。

KPI設計例:

  • 無料セミナー登録100名

  • 有料セミナー参加20名

  • 月額サービス契約5名
    → LTV20万円 × 5名 = 100万円の価値


2. 想定参加者

狙うべきは「課題を自覚しているが、まだ具体的な行動に踏み出せていない層」です。
たとえば、「学びたいけれど継続できない」「副業を始めたいが方向が定まらない」といった層。

こうした人たちは“情報”よりも“体験”を求めており、
5,000円という低リスクの有料体験が次のステップへの動機づけになります。


3. 講師

この段階では“専門家”よりも“実践者”が効果的です。
難解な理論より、「自分もできそう」と感じさせる語り口や事例が信頼をつくります。


4. テーマ

テーマは、サービス導入後に得られる未来を具体的に描くことがポイントです。

例:

  • 「小さなセミナーから安定収益を生み出すマーケティング設計」

  • 「月額8,000円サービスを“無理なく”継続させる仕組み」


5. タイトル・サブタイトル

タイトルは短く、サブタイトルで具体性を補います。

  • タイトル:無料からLTV20万円へ。セミナーでつくる安定収益モデル

  • サブタイトル:月額8,000円サービスを仕組みで売る3ステップ戦略


6. コンセプトとキーワード

中心のコンセプトは「教育と信頼を通じてLTVを最大化する」。
キーワードは、ウェビナー仕組み化、リード育成、継続課金、教育型セールス。

すべての告知媒体(LP・メール・SNS)でこのキーワード群を一貫して使いましょう。


7. 価格設定

フェーズ 価格 目的 顧客心理
無料セミナー 無料 接点づくり・信頼構築 聞いてみたい
有料セミナー 5,000円 体験・実感 自分もできそう
月額サービス 8,000円 継続的価値提供 続けてみたい

無料→有料→月額という価格階段があることで、自然な移行が生まれます。


8. オファー・特典

5,000円セミナーの最後で、月額サービスを必ず案内します。
「初月無料」や「セミナー参加者限定特典」などの設計が有効です。

また、無料セミナー参加者には「5,000円セミナー限定案内」を配信し、段階的に関係性を深めます。


9. 販売プロセスと告知媒体

  1. 無料セミナーの告知をLINE・メール・SNS・広告で実施

  2. 無料セミナー後に、5,000円セミナーを案内

  3. 有料セミナーで信頼形成し、月額サービスを紹介

この流れを自動化すれば、常時稼働する“セミナーファネル”が完成します。
リード育成を仕組みで回すことがポイントです。


10. 開催場所

Zoomやネクプロなど、オンライン完結で実施します。
録画・再配信を前提に構築することで、1回の開催を資産化できます。


11. 日程・時間

  • 無料セミナー:平日夜・週末午前など、参加しやすい時間帯

  • 有料セミナー:60〜90分構成

  • 月額サービス:月2回、1回あたり60分

“月2回で元が取れる”という設計は顧客の心理的安心を高めます。


12. タイムテーブル(5,000円セミナー例)

時間 内容
0:00〜0:05 オープニング・自己紹介
0:05〜0:40 メイン講義(価値提供・事例)
0:40〜0:55 成功事例紹介・体験談
0:55〜1:10 月額サービス案内・Q&A
1:10〜1:15 クロージング(特典案内)

13. 主催・共催・後援

単独開催でも構いませんが、関連分野の講師やメディアと共催することで信頼度が上がります。
共催・協賛は「リーチ拡大」と「第三者証明」に有効です。


モデル全体の構造

無料セミナー(登録100名)
↓ 教育・信頼構築
5,000円セミナー(参加20名)
↓ 価値体験・行動化
月額8,000円サービス(5名継続)
↓ LTV20万円 × 5名 = 100万円

1回のセミナーが終わっても、録画・自動配信・リマインドメールによって常時集客が続きます。
これにより、安定したLTVを積み上げることができます。


まとめ

  • 無料セミナーは「接点づくり」

  • 5,000円セミナーは「信頼構築と価値体験」

  • 月額8,000円サービスは「継続的な成果提供」

この3段階をテンプレートAの13項目に沿って設計すれば、
セミナーが一過性のイベントではなく、マーケティング資産として機能します。

リードを教育し、信頼を築き、自然な流れで購買につなげる。
この構造が整えば、ビジネスは安定的に成長します。

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